寒さの入り口、心あたたまる冬支度
秋の風が冷たさを帯びてきたなと思ったら、暦の上ではもう「立冬」。冬の始まりを告げるこの日、実はただ寒くなるだけじゃなく、暮らしや心のリズムを見直す大切なタイミングなんです。こたつを出すタイミング？それとも鍋料理を始める日？そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「立冬ってそもそも何？」という基本から、日々の暮らしに取り入れたい冬の楽しみ方、さらには体調を崩しやすいこの時期にこそ意識したい養生法まで、立冬をもっと身近に、もっと豊かに過ごすためのヒントをぎゅっと詰め込んでお届けします。
ほっこりあたたかい気持ちで冬を迎える準備、いっしょに始めませんか？
立冬ってどんな日？
暦の上では「冬の始まり」
「立冬（りっとう）」は、二十四節気のひとつで、毎年11月7日頃に訪れます。この日から暦の上では冬に入るとされていて、「冬が立つ＝始まる」という意味を持っています。実際にはまだ紅葉の見頃だったり、日中はそこまで寒くなかったりしますが、朝晩の冷え込みや空気の乾燥など、「あ、冬が近づいてるな」と感じさせる兆しがそこかしこに現れはじめます。
天気や気温の変化に注意
立冬のころは、急に寒さが深まるタイミングでもあります。特に注意したいのが「寒暖差疲労」。朝晩の気温差が激しいと、体は思っている以上にストレスを感じ、疲れやすくなったり、風邪をひきやすくなったりします。上着やストールなどをうまく使って、気温の変化にやさしく対応していきましょう。
立冬を暮らしに取り入れる
冬支度を始めるベストタイミング
立冬を迎えたら、暮らしの中でも「冬仕様」への切り替えを意識してみて。例えば…
- こたつや電気毛布を出してチェック
- 加湿器や暖房器具の掃除＆点検
- 厚手の布団や毛布の用意
- 靴やコートのメンテナンス
このタイミングで一気に冬支度を整えると、急な寒波にも慌てず対応できます。
「食」から感じる季節の変わり目
立冬は「鍋始め」にもぴったりのタイミング。白菜、大根、長ネギ、里芋、そして鶏肉や鮭など、冬においしくなる食材をたっぷり使った鍋料理は、体を内側からぽかぽかにしてくれます。
また、冬に備えて免疫力を高めることも大切。ビタミン豊富な根菜や、発酵食品（味噌・キムチ・納豆など）を積極的に取り入れて、体の底から元気をチャージしましょう。
心と体を整える冬の養生
立冬は“自分メンテナンス”の季節
東洋医学では、冬は「腎」の季節とされ、エネルギーを蓄える時期と考えられています。無理してアクティブに動くよりも、しっかり休んで、体力と気力を養うことが大事。たとえば…
- 早寝早起きで生活リズムを整える
- 温かい飲み物で内臓を冷やさない
- 湯船にゆっくり浸かる
こうした小さな積み重ねが、冬を元気に乗り越える大きな力になってくれます。
メンタルケアも忘れずに
日照時間が短くなるこの季節は、気持ちが落ち込みやすい時期でもあります。「なんだかやる気が出ない」「ずっと眠い…」なんて感じたら、それは自然なこと。無理せず、日光を浴びる時間を意識的に作ったり、気分転換に散歩してみるのもおすすめです。
子どもと楽しむ立冬の過ごし方
季節の行事を取り入れてみよう
子育て中のママやパパにとっても、立冬は季節感を親子で楽しむチャンス。たとえば、こんなことをしてみるのはいかが？
- 秋の落ち葉でクラフト遊び
- どんぐりや松ぼっくりを使った飾りづくり
- 絵本『てぶくろ』『ゆきのひ』など、冬をテーマにした読み聞かせ
自然の変化を肌で感じながら、親子で「冬がくるんだね」と話せる時間は、とっても貴重です。
おうち時間が楽しくなる工夫
寒くて外に出にくい日も増えてくるこの時期。そんなときは、ちょっとした工夫で「おうち冬時間」を充実させましょう。
- 簡単なホットドリンクを作ってみる（ココアや甘酒など）
- 湯たんぽやブランケットでぬくぬく読書タイム
- 冬の絵日記をつけてみる
「寒いけど、あったかいね」そんな言葉が自然とこぼれるような、ほっこりした時間を作れるといいですよね。
まとめ
立冬は、ただ寒くなるだけの日じゃなくて、暮らしを見つめ直すきっかけにもなる大切な節目。冬支度を整えて、体と心にやさしい時間を作る。そんな風に立冬を意識するだけで、冬の季節がもっと愛おしく感じられるようになります。
「なんとなく気が重いな」と思う日こそ、好きなマグカップで温かい飲み物を飲んだり、お気に入りの毛布にくるまったり。そんな小さな幸せを、大切にしていきましょう。
今年の冬も、きっとあなたらしい過ごし方が見つかるはず。立冬という季節の入り口から、少しずつ、やさしく冬に慣れていきましょう。
FAQ（よくある質問）
Q. 立冬は毎年同じ日ですか？
A. 年によって多少前後しますが、おおよそ11月7日頃が立冬です。
Q. 立冬にやっておくべきことは？
A. 冬支度（こたつ・加湿器の準備、衣替え）、冬野菜を使った料理の開始、体を温める生活への切り替えなどがオススメです。
Q. 立冬って祝日なんですか？
A. 祝日ではありませんが、昔から季節の区切りとして大切にされてきた日です。
