勤労感謝の日、家族で伝えたい“ありがとう”

秋の季語

11月23日は「勤労感謝の日」。なんとなく「お父さんやお母さんに感謝する日」と思っていた人も多いかもしれません。でも実は、この祝日にはもっと深くて、今の私たちの暮らしにもつながる大切な意味が込められているんです。この記事では、勤労感謝の日の由来や、本来の意味、現代の私たちにとっての意義をやさしくひもといていきます。

特に、子育て中のママやパパにとって「働くこと」や「感謝すること」って、とても身近なテーマ。毎日がんばってる自分自身や家族に、ちょっと立ち止まって「ありがとう」を伝えてみるきっかけになるはずです。

この日をどう過ごすかで、家族の会話が少し変わるかもしれません。そんな優しい一日になりますように。


勤労感謝の日ってどんな日?

元々は「新嘗祭(にいなめさい)」から始まった

実はこの祝日、もともとは日本古来の「新嘗祭(にいなめさい)」という行事がルーツなんです。これは、天皇がその年に収穫された新しいお米を神様に捧げて、感謝の気持ちを表す大切な儀式。五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祝う、いわば“収穫祭”のようなもので、働くことや恵みに感謝する日として長く続いてきました。

戦後、1948年に「勤労感謝の日」として国民の祝日に制定され、現在では「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日として祝われています。

「働く人すべて」にありがとうを伝える日

「勤労感謝の日」って聞くと、つい“会社で働く人向け”の印象を持ってしまいがち。でも実際には、家庭を支える主婦(主夫)も、地域でボランティアをする人も、子どもたちの世話をしている保育士さんも、みんな“働いている人”です。

だからこの日は、社会の中で誰かのために何かをしている人、すべてに感謝を伝える日なんだよね。


忙しい日常こそ「感謝のきっかけ」を

子どもと一緒に“ありがとう”を体験しよう

「ありがとう」って、つい忘れちゃうこともあるけど、言われるとやっぱり嬉しい言葉。特に子育て中の家庭では、親が子どもに何かしてあげることは日常茶飯事。でも「ママ、ありがとう」って言われるだけで、その日1日がちょっとあったかくなるんだよね。

この日は、子どもと一緒に「ありがとうを言う日」として過ごすのもおすすめ。たとえば、夕食をつくってくれる人に手紙を書いたり、肩たたきをしたり。小さなことでいいんです。大切なのは“感謝の気持ちを形にする”こと。

パパやママ自身も、自分にありがとうを

家庭の中で、がんばってるのに評価されづらいのがママやパパ自身の「労働」。毎日の家事・育児・送迎・夜泣き対応…。まさに24時間営業の仕事です。

勤労感謝の日には、自分自身にもちょっと「ありがとう」と言ってあげてほしい。おいしいスイーツを買ってあげたり、ゆっくりお風呂に入ったり。がんばってる自分を認めてあげることって、すごく大事なんです。


現代に合った“感謝のカタチ”とは?

働き方が多様化する今だからこそ

リモートワーク、副業、時短勤務…。現代の働き方って本当にいろいろ。専業主婦・主夫という働き方も、もちろんその一つ。だからこそ、誰かと比べるんじゃなくて、「今、目の前のことを一生懸命やっている自分」や「支えてくれている人」に感謝を伝えることが大切になってきます。

たとえばパートナーに「いつも子ども見てくれてありがとう」と言うだけでも、お互いの気持ちがふっと楽になることってあるよね。

家族の“感謝習慣”をつくってみよう

たとえば、こんなふうに習慣づけてみるのもおすすめ:

  • 食事の前に「ありがとう」タイム(作ってくれた人にひとこと)
  • 寝る前にその日一番感謝したことをシェア
  • 家族ノートに「今日ありがとうと思ったこと」を書く

こうした小さな工夫が、日常の中で自然と“感謝の心”を育ててくれるんです。


子どもに「働くことの意味」をどう伝える?

「仕事=つらいもの」ではなく「やりがい」も伝えよう

「大人は毎日大変そう」と思っている子どもたちに、「仕事には楽しいこともある」「誰かの役に立ってるんだよ」と伝えるのは、実はすごく大事なこと。

たとえば、保育園の送り迎えのときに、「ママが働いてるから、おうちのごはんが買えるんだよ」みたいに、子どもの日常にひもづけて説明してあげるのもひとつの方法。

職業体験や見学も「気づき」の種に

もし近くで職業体験や工場見学ができる場所があれば、ぜひ行ってみて! 子どもは「人が働く姿」を見ることで、自分も「なにかになりたい」って夢を持ちやすくなるから。

また、「働くって大変だけど、誰かの笑顔のためなんだよ」っていう話を、おうちでできたらいいよね。


まとめ

「勤労感謝の日」は、ただの祝日じゃなくて、「働くことに感謝する」「働いている人にありがとうを伝える」そして「自分自身のがんばりも認めてあげる」ための日。

誰かのために動いているすべての人に、「ありがとう」が届くきっかけになりますように。子どもと一緒に過ごす時間の中で、小さな「ありがとう」を大切に育てていけたら、それはきっと一生モノの宝物になるはず。

今年の勤労感謝の日は、家族の“ありがとうリレー”で心ぽかぽかにしてみませんか?


よくある質問(FAQ)

Q. 勤労感謝の日は学校や保育園も休みになるの?
A. はい、基本的に国民の祝日なので学校や保育園はお休みになります。ただし、保育園によっては祝日保育がある場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

Q. 子どもに「働くこと」ってどう説明すればいい?
A. 難しく考えず、「ママやパパは、お金をもらって、みんなの役に立つことをしてるんだよ」と、身近な言葉で伝えてあげるのがベスト。具体的なエピソードを交えると、より伝わりやすくなります。

Q. プレゼントは必要?
A. 特別なプレゼントはなくてもOK。手紙や似顔絵、肩たたき券など、気持ちのこもった“手作りギフト”の方が喜ばれることも多いですよ。

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