【酉の市】開運熊手に願いを込めて

冬の季語

年末の足音が近づくと、関東を中心に各地で「酉の市」がにぎやかに開催されます。商売繁盛を願う縁起物として有名な「熊手」を買い求める人々の姿や、威勢の良い掛け声、きらびやかな屋台の灯り…。一度足を運べば、思わず笑顔になってしまう不思議な魅力にあふれています。

でも、「酉の市って名前は聞いたことあるけど、どんな意味があるの?」「熊手って飾るだけじゃなくて、どう使えばいいの?」そんなふうに思っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、酉の市の由来から見どころ、熊手の選び方・飾り方、さらには最近注目されている“推し活熊手”まで、酉の市を何倍も楽しむための情報をギュッとまとめました。

「行ってみたいけどなんだか敷居が高そう…」と思っているあなたにも、気軽に楽しめるポイントをご紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


酉の市ってなに?由来と意味を知ろう

発祥は「鷲神社」からはじまった

酉の市の起源は、東京・浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)にあると言われています。江戸時代の農民たちが、収穫を祝って鷲神社に鶏を奉納した「酉の日の祭り」が始まり。その後、武運長久や商売繁盛を願う行事へと発展していったんです。

毎年11月の「酉の日」(十二支の酉)に開催され、年によっては一の酉・二の酉・三の酉と3回ある年もあります。ちなみに「三の酉」まである年は「火事が多い年」と言われるんですよ。

「熊手」はなぜ縁起がいいの?

熊手(くまで)はもともと落ち葉をかき集める農具。それを転じて「運(福)をかき集める」「お金をかき集める」といった意味を持つようになり、酉の市の縁起物として定着しました。

今では商売繁盛、家内安全、無病息災、恋愛成就…あらゆる願いを叶えてくれる“開運アイテム”として大人気。華やかな飾りのついた熊手を見るだけでも、なんだかワクワクしてしまいます。


熊手の選び方と買い方のコツ

熊手の大きさ、どう選ぶ?

「初めてだから小さいのでいいかな?」「大きい方がご利益ある?」と悩む人も多いはず。

基本的には、前年より“少し大きいもの”を選ぶのが吉とされ、「運を少しずつ大きく育てていく」という意味があります。ただし、あくまで“気持ち”の問題。予算や飾るスペースに合わせて、自分にしっくりくるサイズを選んでOKです。

掛け声「よぉ〜っ!パンパンパン!」の意味

熊手を購入すると、売り手と買い手が「よぉ〜っ!パパンパンッ!」と手締めをしてくれます。この掛け声は“景気よく商売が繁盛しますように”という願いを込めたもの。

はじめて聞いた時は驚くかもしれないけど、あれこそが酉の市らしい“縁起の音”。熊手を買わなくても、見てるだけで元気をもらえますよ。

熊手はどう飾る?いつまで飾る?

熊手は基本的に玄関やリビングの目立つところ、できれば南向きか東向きに飾るのがベスト。年末年始はもちろん、1年間飾って、翌年の酉の市で新しいものに買い替えるというのが通例です。

古い熊手は神社に返納するか、感謝を込めて処分します。地域によっては「どんど焼き」で焚いてくれることもあるので、近くの神社に確認してみるといいですよ。


最新トレンド!酉の市の楽しみ方いろいろ

“推し活熊手”が話題に!

最近では「推し活」の一環として、自分の“推し”の名前やカラーをあしらったオーダーメイドの熊手を作る人も増えてます。ジャニーズやK-POP、アニメのキャラなど、「推しに運を届けたい!」って気持ち、わかる〜!

職人さんに直接お願いすれば、意外と細かくカスタマイズできるので、記念にもぴったり。SNSでも「#推し熊手」で投稿が増えていて、見てるだけでも楽しい♪

夜市のにぎわいを楽しむ

酉の市は基本的に“夜市”として開かれることが多く、夕方〜深夜にかけて最も盛り上がります。屋台グルメも超充実していて、昔ながらのりんご飴やたこ焼き、最近では韓国グルメや映えスイーツまで登場。

子連れでもカップルでも、ぶらぶら歩いてるだけでお祭り気分が味わえちゃうのが酉の市の魅力。寒さ対策をしっかりして、ゆっくり楽しんでくださいね。


酉の市をもっと楽しむための豆知識

混雑を避けるには?

一の酉(最初の日)は特に混みがちなので、ゆっくり見たいなら二の酉・三の酉を狙うのも手。平日開催なら昼間を狙うと、比較的スムーズに楽しめますよ。

浅草の鷲神社や花園神社(新宿)は毎年大人気なので、早めの時間帯の訪問がおすすめ。

お守りやお札もチェックして

酉の市では熊手以外にも、お守りやお札、干支グッズなども充実しています。開運祈願のご祈祷を受けることもできるので、「今年こそ運を味方につけたい!」という人はぜひチェックを。


まとめ

酉の市は、ただの縁日ではなく、そこに込められた人々の願いや、江戸から続く文化、そして新しい楽しみ方がギュッと詰まった年末の風物詩です。

初めて訪れると、その熱気と人情に圧倒されるかもしれません。でも、熊手を手にしたとき、売り手さんが「いい年になりますように」と笑顔で手締めしてくれた瞬間、「ああ、来てよかったなぁ」って心がポカポカしてきます。

忙しい日常にちょっと疲れたあなたも、ぜひ一度酉の市に足を運んでみてください。開運熊手と一緒に、きっと元気や前向きな気持ちも“かき集められる”はずですよ。


FAQ

Q. 酉の市って誰でも行って大丈夫?
A. もちろんOK!宗教に関係なく、どなたでも楽しめる開かれた行事です。観光気分でも大丈夫。

Q. 熊手は必ず買わないといけないの?
A. そんなことはありません。見て歩くだけでもOKですし、気に入ったものがあれば手に入れてみてください。

Q. 熊手って高いの?
A. 小さいもので1,000円〜、大きいものだと数万円することも。気軽に楽しめる価格帯のものもたくさんあります。

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