冬の訪れとともに、あちこちの町でそっと始まる「だるま市」。ただの縁起物じゃなくて、「新しい年を、どうか無事に過ごせますように」と願う、たくさんの人の気持ちが集まる場所なんです。あの丸っこいフォルムに、力強くも優しさを感じる顔。よく見るとちょっと違ったり、色が豊富だったりして、ひとつひとつがすごく個性的。
でもね、だるま市って「願掛け」だけじゃないんです。地元の空気を感じたり、商売繁盛の祈願をしたり、最近ではちょっとした観光イベントみたいになってたり。昔ながらの風習と今の暮らしが、絶妙に混ざり合っているのも魅力のひとつ。
この記事では、そんな「だるま市」の魅力をいろんな角度から紹介していくよ。定番の高崎だるま市だけじゃなく、各地で開催されるユニークな市の情報や、だるまの裏に込められた意味、買い方・祀り方のポイントまで、まるっとわかりやすくまとめたから、これを読めば「来年は行ってみようかな」って思ってもらえるはず!
だるま市ってどんなイベント?
願いを込める「だるま」の正体
「だるま」といえば、選挙や受験のときに片目だけ入ったあの赤いやつを思い出す人も多いはず。でも、実はそのルーツは禅宗の達磨大師。壁に向かって9年も座禅を組み続けたって伝説があるくらい、「不屈の精神」の象徴なんだって。
それが時代を経て、今では「七転び八起き」の意味を持つ縁起物になったというわけ。だるま市は、そんなだるまを買い求めに多くの人が集まる、年始恒例のイベント。商売繁盛、家内安全、学業成就…と、みんなそれぞれの願いをだるまに託しに来るんだよね。
なぜ年明けに開催されるの?
だるま市は、だいたい毎年1月から2月の間に開かれることが多いよ。これは、新しい年を迎えるにあたっての「祈願」や、前年使っただるまをお焚き上げする「感謝」の意味もあるんだ。
つまり、だるま市ってただ買うための場所じゃなくて、「願い事のリセットとスタート」の儀式的な意味合いも強いってこと。新年の神社参拝に近い感覚だね。
各地の個性が光る!有名だるま市の紹介
群馬県・高崎だるま市(少林山七草大祭だるま市)
日本最大級とも言われるのが、毎年1月6〜7日にかけて開かれる「高崎だるま市」。なんと200軒以上の露店が並び、数十万人が訪れるビッグイベントなんだよ。だるまだけじゃなくて、食べ歩きも楽しめちゃう。
高崎だるまの特徴は、顔がとても穏やかで優しげなこと。眉毛は鶴、ヒゲは亀を表していて、まさに縁起尽くし!最近では、カラフルなピンク・青・緑なども登場していて、インテリアとして買う人も増えてるみたい。

神奈川県・川崎大師だるま市
厄除けで有名な川崎大師では、毎年1月の初大師の日(通常1月20日ごろ)にだるま市が開催されるよ。ここも大勢の人でにぎわう場所。参道にはずらーっとだるま屋さんが並んで、活気がすごい!
お坊さんにお祓いしてもらったり、古いだるまを焚き上げてもらえたりと、厳かな雰囲気とお祭りのワクワク感が同居してるのが魅力。
その他のユニークなだるま市
他にも、福島・白河だるま市、埼玉・深谷だるま市、愛知・豊川稲荷だるま市など、地域ごとに特徴があるよ。中には、職人さんが目の前で手書きしてくれる「即席だるま」なんかもあって、体験型で楽しめるところも!
知っておきたい、だるまの「意味」と「祀り方」
目の入れ方にも意味がある
だるまの目は、「願いを込めて片目を入れる → 叶ったらもう片方を入れる」ってのが基本。でも、左右どっちから入れるのかは実は地域や流派によって違うんだ。一般的には左目(向かって右)に願いを込める人が多いみたい。
墨で描くときは、「しっかり見届けてくれますように」って気持ちで、心を込めて入れるといいよ。
家に飾るときのポイント
だるまは、家の中で「南向き」か「東向き」に飾るのが吉って言われてるよ。これは太陽の昇る方角=新しいスタートの象徴って意味なんだとか。
飾る場所は玄関やリビング、神棚の近くなんかがおすすめ。高さも少し目線より上に置くと、見守られてる感じがしていいよ〜。
だるま市をもっと楽しむコツ
家族や友達と一緒に願いを共有しよう
だるま市って、ひとりでふらっと行ってももちろん楽しいけど、家族や友達と一緒に行くと「何願った?」とか、「この顔かわいい!」なんて会話で盛り上がれるのがまたいいよね。
親子で色違いを選んだり、願いごとを交換したりするのも素敵な思い出になるよ。
だるまだけじゃない!屋台グルメ&地元文化も満喫
だるま市では、実は屋台グルメもかなり本気。地元のおでん、甘酒、焼きそば、ベビーカステラ…。寒い中でハフハフ食べるのって、なんか特別感あるよね。
また、地元の郷土芸能やゆるキャラが登場することもあるので、文化祭気分で楽しめちゃう。
まとめ
だるま市って、ただ縁起物を買いに行くだけのイベントじゃないんだよね。そこには、古くから続く日本の文化や、人と人との温かいつながりがたっぷり詰まってる。
「去年はいろいろあったけど、今年こそは良い年にしたいな」そんなあなたの願いを、ちっちゃなだるまに託してみるのも素敵だと思う。目を入れるときのドキドキ感、一年後に両目を入れるあの達成感。想像するだけで、なんだか前向きになれちゃうよね。
もし今年、ちょっと立ち止まって「何か新しい一歩を踏み出したいな」と思ってるなら、ぜひ一度だるま市に足を運んでみて。きっとそこには、願いを叶えるだけじゃなくて、自分の気持ちと向き合うきっかけも待ってるはずだから。
よくある質問(FAQ)
Q. だるまの色って意味があるの?
A. あるよ!赤は定番だけど、金=金運、白=合格祈願、緑=健康、ピンク=恋愛成就など、色によってご利益が違うから、自分の願いに合った色を選んでみてね。
Q. 使い終わっただるまはどうするの?
A. 基本的には購入した寺社や近くの神社などで「お焚き上げ」してもらうのが一般的。ただし燃やす場所がないときは、白い紙に包んで「ありがとう」と声をかけてから処分する人もいるよ。
Q. オンラインでだるまは買える?
A. 最近は公式サイトや通販でも買えるところが増えてるよ。ただ、やっぱり市で直接選んだほうが「この子が呼んでる!」って感じで気持ちも高まるかも。