美味しさで選ぶ非常食の新常識
「非常食=我慢食」はもう古い
これまでの非常食といえば、乾パンやレトルトのおかゆなど、味より保存性が重視されてきました。けれども今は、食のプロが監修した本格的な味わいの非常食が登場しています。たとえば、名店監修のカレー、ふっくら炊き上がったご飯、やさしい味わいのスープなど、まるで日常の食事と変わらないクオリティ。
実際に私も試してみましたが、「これ、非常時じゃなくても食べたい!」と思えるほど。子どもや高齢者でも食べやすい味付けも増えており、家族みんなで安心して備えられるようになっています。
SNSで話題の“おいしい非常食”とは?
TwitterやInstagramでは、#非常食試食レポ などのハッシュタグでリアルな口コミが多数投稿されています。中でも人気が高いのが「IZAMESHI(イザメシ)」シリーズや「尾西食品」のアルファ米。
特に「イザメシDeli」の鶏とごぼうの煮物や、だしの効いたおでんは、まるで料亭の味。さらに、アレルギー対応やグルテンフリーの製品も増え、食の多様性にも対応しています。

子どもも嬉しい!スイーツ系非常食も登場
最近の非常食は主食だけではありません。チョコレートケーキ、プリン、クッキーなど、甘いもの好きにも嬉しいラインナップが続々と登場。これらは「心の栄養」にもなるとされ、ストレスが高まる非常時こそ重要な存在です。
たとえば「えいようかん(井村屋)」は、災害時のエネルギー補給にぴったりな上、しっとりとした甘さで子どももパクパク。甘い非常食はローリングストックの“ご褒美”にもおすすめです。
なぜ今、「美味しい非常食」が求められるのか
災害は“いつか”ではなく“いつでも”起こる
地震、台風、大雨…。日本に住んでいる限り、自然災害は避けられません。だからこそ、「備え」と「日常」がもっと近くなる必要があります。非常食も、“非常時のためだけ”ではなく、“普段から食べることを前提に”した選び方が求められているのです。
非常食が美味しければ、「試しに食べてみよう」「そろそろ賞味期限近いから晩ごはんにしよう」といった自然なサイクルが生まれます。
食べ慣れておく=安心につながる
非常時のストレスは、想像以上に大きなものです。そんなとき、食べ慣れた味があるだけで、安心感は格段に違います。
私自身、実家の防災リュックを整理していて、賞味期限の切れたレトルト食品を処分する中で、「どうせなら美味しいものを入れておけばよかった」と思ったことがあります。味を知っていれば、“非常時の初めて”が減り、行動にも余裕が生まれます。
ローリングストックにおすすめ!美味しい非常食リスト
ご飯もの:主食こそ“味で選ぶ”
・尾西の「五目ごはん」:ふんわりした炊き上がりで驚きの美味しさ
・アルファー食品の「安心米」シリーズ:和風・洋風のバリエーションが豊富

おかず系:日常ごはんの延長として
・IZAMESHI「鶏とごぼうの煮物」:本格的な和惣菜の味
・長期保存できる「さばの味噌煮」や「肉じゃが」も人気上昇中
スイーツ&おやつ:心のゆとりをプラス
・井村屋「えいようかん」:5年間保存可能
・アキモト「パンの缶詰」:しっとりやわらかで子どもにも◎
・アレルギー対応クッキー:乳卵不使用で多くの人が安心

非常食を“おいしく備える”ためのヒント
試食イベントやサブスクで楽しむ
最近では防災イベントや地域の試食会で、非常食を試せる機会が増えています。また、定期的に非常食を届けてくれるサブスクリプションサービスも人気。
「気になってたけど、どれが良いか分からない」という人は、まずはイベントやサブスクで味見から始めてみるのがおすすめです。
家族で“防災食デー”を作ってみよう
月に一度、非常食だけでごはんを用意する「防災食デー」。遊び感覚で取り入れることで、備蓄の回転(ローリングストック)にもなり、味の好みや量の把握にもつながります。
「今日は非常食デーだから、〇〇のカレー食べてみよう!」と、子どもと一緒に楽しめると、防災への意識も自然に育っていきます。

まとめ
非常食=美味しくない、という時代はもう過去のもの。今は、“美味しいからこそ備える”という新しいスタイルが定着しつつあります。
実際に味わってみると、「本当にこれが非常食!?」と驚くクオリティのものばかり。ごはん系、おかず系、スイーツまでバリエーションも豊富で、普段の食事の延長線として取り入れられるものばかりです。
日々の暮らしの中で、少しずつ美味しい非常食を取り入れることで、心にも体にも余裕を持てる備えができます。ぜひこの夏、非常食の見直しと「美味しい防災」生活、始めてみませんか?
「備えること」が「楽しみ」に変わったとき、あなたの防災意識はきっと、自然にレベルアップしているはずです。