今日は、私の中でも「季節の風物詩」になっている手仕事、梅シロップ作りのお話です。
6月の初め、スーパーの青果売り場に並びはじめた青梅を見かけると、毎年そわそわしてしまうんですよね。「あ、そろそろあの瓶、出さなくちゃ」って。今年もまた、瓶の中に甘酸っぱい夏を閉じ込める季節がやってきました。
実はここ数年、SNSでも**「#梅シロップ作り」**の投稿が増えていて、ちょっとした手仕事ブームになっているのをご存じですか? 素材にこだわったり、見た目に映えるように工夫したりと、ひと昔前とはまた違った楽しみ方が注目されています。
今回は、そんな2025年の「梅シロップ」トレンドについて、作り方のコツやアレンジ、保存方法まで、私の経験も交えながらたっぷりご紹介していきますね。
なぜ「梅シロップ」が今、人気なの?
季節の手仕事を楽しむ人が増えている
梅シロップって、昔からある定番の保存食。でも最近は、「季節を感じたい」「手作りの安心感が欲しい」という声が多くなっていて、改めて人気が高まっているんです。
梅雨の始まりを知らせるように出回る青梅。その旬を逃さずに、少し手をかけて、ひと瓶に詰めるという行為が、なんとも豊かな気持ちにさせてくれます。
忙しい日常の中でも、こういう“丁寧な暮らし”を少しでも取り入れたい…そんな思いを持っている人には、ぴったりの手仕事だと思います。
「酵素シロップ」や「発酵ドリンク」としても注目
最近は「発酵」や「腸活」がトレンドワードになっていることもあり、梅シロップを酵素ドリンクとして楽しむ方も増えています。
梅を洗わずに拭くだけにして、自然酵母を活かした「発酵型シロップ」も人気。炭酸で割ると、自然な発泡感があって、とても爽やかなんですよ。
今年らしさは「素材」と「見た目」のこだわりに
色を楽しむ“映える”梅シロップ
ここ最近、Instagramなどでよく見かけるのが、とにかく美しい瓶詰め。ガラス瓶の中で青梅と氷砂糖が層になっていたり、赤しそを加えてピンク色に仕上げていたり。まさに“目でも楽しめる”手仕事になっています。
私も今年は、黒糖を一部混ぜてみたら、ほんのり琥珀色のシロップになって、深みのある味に仕上がりました。毎年ちょっとずつ、配合や見た目を変えて楽しむのもいいですよ。
梅選びで味が変わる!素材にこだわってみる
スーパーでよく見る青梅もいいですが、最近はオーガニックや和歌山県の南高梅、長野の小梅など、産地にこだわる人も増えています。
私は昨年、南高梅を使ってみたんですが、果肉がとても柔らかくて、シロップにも自然な甘みが出て、とても美味しかったです。今年は小ぶりの小梅でやってみようかな…なんて考えています。
梅シロップの作り方|初心者でも失敗しない基本レシピ
材料はたったこれだけ
- 青梅:1kg
- 氷砂糖:1kg
- 広口瓶(熱湯消毒またはアルコール消毒)
私は、保存瓶は毎年煮沸消毒してから使っていますが、最近は消毒用スプレーでもOKという方も多いですね。

作り方の流れ
- 青梅は水で洗い、ヘタを竹串で取って、清潔な布でしっかり水気をふき取ります。
- 氷砂糖と交互に瓶に詰めていきます(上の方が砂糖多めだと溶けやすい)。
- 冷暗所に置き、1日1回瓶を軽く揺すってなじませます。
- 約1週間〜10日ほどで完成。梅がしわしわになってきたら出来上がりのサインです。
※発酵させたい場合は「梅を洗わない」「素手で混ぜる」など、自然の酵母を活かす作り方にしてみてください。
シロップの楽しみ方いろいろ|夏にぴったりなアレンジも
定番はやっぱり炭酸割り!
夏の午後、氷をたっぷり入れたグラスに、梅シロップと炭酸水を注いでひと口。これ以上ない爽やかさ!我が家では子どもも大好きで、おやつ代わりに楽しんでいます。

さらに、牛乳で割ってラッシー風にしたり、ヨーグルトにかけたりと、いろんな飲み方ができるのも魅力。
料理やスイーツに使うのもおすすめ
・豚の角煮や照り焼きの味付けにちょっと加えると、コクが出てさっぱり仕上がります。
・ゼリーやかき氷シロップ、アイスのトッピングにも◎。
去年は、残った梅の実を刻んでジャムにして、トーストにのせたり、焼き菓子に混ぜたりして楽しみましたよ。
まとめ|今年こそ、季節の手仕事をはじめてみませんか?
手の込んだ保存食…と思われがちな梅シロップですが、やってみるととても簡単。そして何より、瓶をのぞくたびに季節の移ろいを感じられるという、小さな幸せが詰まっています。

2025年は、“暮らしを整える”というキーワードがますます注目されそうです。そんな今だからこそ、あえて手をかけて季節を楽しむ時間を大切にしたいなと思います。
まだ作ったことがない方も、今年はぜひチャレンジしてみてくださいね。あなたの暮らしにも、甘くてやさしい「初夏のしあわせ」が広がりますように。