2025年浴衣トレンド最前線|今、選ばれるデザインと着こなし

葉月

夏の風物詩といえば、やっぱり浴衣。花火大会、夏祭り、縁日…。そんな夏の思い出に彩りを添えてくれる浴衣は、毎年少しずつトレンドが移り変わっています。2025年は、ただ「和」を楽しむだけでなく、個性やサステナブル意識、ジェンダーレスな視点が加わり、これまで以上に自由で心地よいスタイルへと進化。
「浴衣って似合わないかも…」「着崩れしそうで不安」「何を基準に選べばいいかわからない」——そんな不安を抱えるあなたにこそ知ってほしい、今年の浴衣トレンド。
本記事では、2025年の浴衣をめぐる最新トレンドを、「デザイン」「着こなし」「購入方法」「ジェンダーや年齢の壁を越える楽しみ方」という4つの視点から徹底解説。
浴衣選びがもっと楽しくなるヒントや、夏のイベントに自信を持って出かけられる着こなしのコツも紹介します。
この記事を読み終える頃には、きっと「今年の夏は浴衣で出かけたい!」と思えるはずです。

デザインの進化:2025年浴衣は「和×モダン」が主流に

伝統柄に“抜け感”を加えるデザインが人気

古典的な麻の葉や矢絣といった文様は根強い人気ですが、2025年のトレンドは「余白」と「淡色」に注目です。全体に柄を詰め込まず、あえて無地に近い部分を残したデザインが、「涼しげ」「大人っぽい」と話題に。
また、パステル系のくすみカラーが台頭。藤色、淡黄、薄墨色など、日本の自然を感じさせるような柔らかな色味が選ばれています。

レトロリバイバル:昭和テイストがZ世代に支持

大胆な花柄や、絣風の柄など昭和の浴衣を思わせるレトロ感も人気上昇中。Z世代の間では「古着風に着こなす」スタイルがトレンド入りし、親世代のおさがり浴衣に現代風の帯を合わせるコーディネートもSNSで注目されています。

サステナブル素材が注目される理由

オーガニックコットンや再生ポリエステルなど、環境に配慮した素材で作られた浴衣が登場。特に「一度しか着ないものだからこそ、環境負荷の少ない選択をしたい」という若年層の声が後押ししています。洗濯機で洗えるものも多く、ケアの手軽さからも人気です。


着こなしの幅が広がる:帯や小物で個性を出す

帯は「抜け感」or「映え感」どちらで攻める?

帯選びで印象はガラリと変わります。2025年は、淡色浴衣にあえてビビッドカラーの帯を合わせる“差し色”コーデが映えるスタイルとして注目されています。一方で、同系色でまとめた「抜け感のあるスタイル」も、落ち着いた大人の浴衣姿として根強い人気。自分の肌色や髪色に合わせた色選びが鍵です。

小物使いがコーデを左右する

籠バッグに代わり、巾着袋のデザインが多様化。レース素材やクリア素材など、洋風アイテムを取り入れた小物が増えています。さらに、帯留めや帯飾りに水引細工やアクリル製のモチーフを合わせることで、手元の所作にも視線が集まる粋な演出に。

足元は下駄だけじゃない!サンダルやスニーカーも選択肢に

最近では、履きなれない下駄よりも、鼻緒つきのサンダルや浴衣に合う色味のスニーカーで快適さを重視するスタイルも。フォーマルさより、カジュアルで「自分らしさ」を重視する流れが背景にあります。


浴衣の買い方・選び方:試着なしでも失敗しないポイント

ネット購入でも安心な「セット浴衣」の台頭

最近では、浴衣・帯・下駄の3点セットが1万円前後で手に入るECサイトが人気。特に「モデル身長●cm」といった着用イメージが明記されている商品は、試着できない不安を払拭してくれます。レビューや購入者の写真もチェックポイント。

レンタル浴衣の進化:高品質×低価格×宅配

宅配レンタルサービスが充実し、「花火大会の前日に届いて当日返却」など、柔軟なプランが話題。自宅で試着・返却できる手軽さに加え、プロがコーディネートした一式が届くため、「センスに自信がない」という方にもぴったりです。

オーダー浴衣という選択肢

一点物にこだわりたい方にはオーダーもおすすめ。最近では、若手の染織作家が手がける一点物浴衣を扱うショップや、反物から仕立てるサービスも増えています。価格帯は高めですが、「一生モノの浴衣」として価値ある投資になるかもしれません。


誰でも楽しめる浴衣の世界:ジェンダーレス&年齢を超えて

男性浴衣の人気上昇と進化

以前は限られた選択肢しかなかった男性用浴衣も、デザイン・素材のバリエーションが豊富に。リネン素材や、ストライプの入ったシンプルなもの、ゆるめに着こなす“現代風甚平ミックス”スタイルも人気。カップルでのリンクコーデも注目されています。

子どもと楽しむ「家族浴衣」のすすめ

家族で同じ柄の浴衣を選ぶ「おそろいコーデ」や、色味だけをリンクさせる「シミラールック」も人気です。子ども用は着崩れしにくいセパレートタイプも多く、親子で気軽に楽しめます。夏祭りや記念写真にぴったりの演出として喜ばれています。

ジェンダーレス浴衣の台頭

「誰が着てもいい」がキーワードになってきた現代。男女で区切らず、自由に選べるユニセックスな浴衣も登場。直線的なラインで仕立てられ、帯や小物で個性を表現できるタイプは、性別を問わず支持を集めています。

まとめ

2025年の浴衣トレンドは、伝統と革新、個性と快適さをバランスよく融合した、新しいスタイルが魅力です。淡色×抜け感デザイン、ジェンダーレスな着こなし、素材や購入方法の多様化など、浴衣は今、大きな転換点に立っています。
大切なのは「正しく着ること」より、「心地よく、自分らしく着ること」。あなたの好きな色、好きな柄、好きな小物を自由に選んで、この夏を彩ってみませんか?
浴衣は、着る人の「今の気分」を映し出してくれる鏡のような存在。ぜひこの記事をヒントに、自分らしい浴衣スタイルを見つけ、夏の記憶に残る一日を演出してください。
そしてなにより、「浴衣って楽しい!」——そんな気持ちを大切に、この夏を軽やかに過ごしていきましょう。

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